たまのうまい

青梅市「茶房ふきのと」

 青梅駅から旧青梅街道を奥多摩方面へ歩いて7、8分、「青梅坂下」信号の所にある小さな茶房だ。間口が狭く、大きな看板もなく、ひっそりとたたずんでいる店なので、気をつけていないと通り過ぎてしまいそうだ。
 この店の週替わり定食(650円)は、安価でおいしく、家庭的なあたたかさも味わえるお勧めの品だ。
 ある週のメニューは、いなりずしに押しずしがメイン。それにタケノコやハス、青ジソのてんぷらに、かけそばが付いていた。ある週は、雑穀ご飯にこんにゃくの豚肉巻きに、きんぴらゴボウや漬物の箸休め付き。
 家庭料理のよさがじんわり伝わってくる。料理を作るのは、店のおばちゃんこと、なかとうよしこさん(63)。一人で店を切り盛りしている。旬のもの、地元産の野菜などを使って、手間暇を惜しまずに作る。定食は1日20食限定。大量には作らない。飽きのこない味に、ランチ時には、主婦の会食や家庭の味を求める人でにぎわっている。
 開店は平成19年5月。なかとうさんは武蔵村山市在住だが、青梅の街の雰囲気やここの建物が気に入って、店を開いた。コツコツと料理を作り続け、味となかとうさんの飾らない人柄に、ここを癒しの場のように慕う常連客も増えているようだ。
 コーヒー付き定食は850円。コーヒー単品350円。自家製ケーキ300円。あんみつ、みつまめなどの甘味も。
 店内の壁面は、地元の人の絵や手工芸品など、展示の場にもなっている。 
 
<茶房ふきのと>
10時―18時営業、火曜定休のほか、週1回程度休みあり。青梅市上町352―2。

素材にこだわったつゆ、季節感を大切にしたメニューが人気のそば処(八王子・中清)

北風の冷たい冬のある日、八王子市に八木町にある「そば処 中清」へでかけた。
この時期に人気が高いと聞いて「野菜あんかけうどん」(950円。そばもあり)を注文。ニンジン、タマネギ、きのこ類などの野菜がたっぷり入っている。
野菜のほかにはエビ、あさり、イカなどの海の幸や油あげが入り、それぞれが湯気の上がる器の中で、奥深い味わいを引き出している。
うどんとの相性も抜群で、冷えた身体がぽかぽかと温まった。

 

 

店主の仁田幸弘さんは幼い時から食べ物や調理に関心があったという。
そば屋でアルバイトをした際、そこで食べたそばと出汁が美味しかった。
「どうしたらこの味がでるのかという気持ちがその時に生まれました」と振り返る。
店主から勧められたこともあり、日野市内で修業をはじめた。
11年あまりの修業の後、1991年に同店を開いた。

つゆにこだわり、その出汁(だし)取りを大切にしている。
出汁作りの素材のひとつ、昆布は北海道知床特産の天然羅臼昆布を使う。
肉厚の昆布を火加減に気を配りながらうまみだけを取り出す。カツオブシも吟味、素材のいいところを引き出したいと丁寧に作っている。

 

 

二八そば(650円)は、自家製粉石臼挽き。
吟味したそばの実を同店の玄関の横に置かれた石臼でひいて作っている。
香りと味わいが共に濃く、多くのファンがいる。
また、越後もち豚を使った「かつ煮定食」(1100円)は、肉が柔らかいと評判でこれを楽しみに訪れる人も。
さくさくの衣と風味豊かな小海老のかき揚げ丼(1150円)も人気がある。

メニューの中に季節感を出すことにも仁田さんは気を配っている。
春には駿河湾でとれた桜エビとタマネギのかきあげが登場。
天ざる(そば・うどん。1280円)は通年、人気が高い一品だが、ベースのエビ、ナス、カボチャの天ぷらに旬のものを加えている。
春は山菜、夏はアスパラ、秋はきのこ類、冬にはマイタケや時にはフキノトウなどが登場することもあるという。
「大切にしていることは食材の安全と清潔さ。それから信用ですね。いい加減なものは作らないという思いです」と仁田さん。
作り手の気持ちが通う店は会社員、女性同士、家族連れと幅広い年代が訪れる。
毎年2月には高知県の四万十川の「川のり」が届き、天ぷらにして香りと味を楽しめる。


住所 八王子市八木町7−6第3井上ビル1階(八王子駅北口バス、本郷横町下車)。
電話 ℡042−628−5022
営業時間 11時から16時、17時から20時営業(水曜休み)。

 

スペイン料理「Bar・de・木や゛」(武蔵野市)12月20日更新

山の幸と海の幸を使った多彩なタパス(前菜)と世界的に有名なワインで、近 頃人気のスペイン・バル(居酒屋)。吉祥寺駅公園口から徒歩6分、井の頭公園近くの吉祥寺通り沿いにある「Bar de 木や゛(バル デ きや)」では、パエリヤ(2人前2400円)やトルティーヤ(オムレツ=650円)、エビのアヒージョ(650円)など代表的なスペイン料理のほか、北部 のフランス国境に近いバスク地方の料理が味わえる。

 

扉やカウンターなど天然の木材をふんだんに使った店内は、オープンキッチン前のカウンター席のみ10席。ブルーの横縞のTシャツにベレー帽というバスクの伝統的なスタイルのシェフ、三木雄司さんが腕を振るう。

三木さんは日本料理を学んだ後、バスク地方のレストランで3年半修業。帰国後、スペイン料理レストラン「小笠原伯爵邸」などに勤めた後、2009年3月、同店の開店と同時にシェフとなった。
バスクはピレネー山脈の西側に位置し、北は大西洋に面していることから、肉や野菜、魚介類など新鮮な食材に恵まれている。塩漬けのタラやイカ墨、ピキー ジョ(赤ピーマン)を使った料理などが有名だ。「味付けに塩とオリーブオイル、ニンニク、パセリ、トマトは欠かせません。あまり手を加えずに素材の味を生 かしたシンプルな調理方法が特徴です。またフランス料理の影響を受けていて、ソースを取り入れているところもスペイン料理とは違います。日本の食材と融合 させたバスク料理を紹介したい」と三木さん。

バルでおなじみの「ピンチョス」もパスク料理の一つだ。フランスパンの上に様々な具をのせたもので、同店ではパテや揚げ物、マリネなどをのせた3種を一皿(850円=写真左・左上)として出している。

珍しいのがパスタのパエリヤ(写真右)。米の代わりに短いパスタを使ったもので、エビやイカなど魚介類のうまみがパスタに染みこんでいる。イカ墨のパエリヤ(1800円)やタラのサルサベルデ(1200円)もお勧めだ。

ドングリなど自然の餌だけで育ったイベリコ豚で作った生ハム「ハモン・イベリコ」の最上級ベジョータ(1300円)、イベリコ豚炭火焼き1250円もよく出るという。

リオハなどスペイン産ワインを豊富にそろえているほか、シェリー酒(700円)5タイプ、バスク特産のチャコリ(700円)、シードラー(リンゴ酒=650円)も。


住所 武蔵野市御殿山1−3−7、御殿山ビル1階
電話 ℡0422-24-8048

 

営業時間 18時−翌日2時(ラストオーダー1時)営業、水曜定休。年末は28日まで、年始は1月6日から営業

「主役のワンタンに 遊び心もたっぷり込めて」(八王子市・子安町)※平成23年3月末に閉店しました。

再開発でにぎわうJR八王子駅南口から、歩いて徒歩2分。花屋の角を曲がったところに、「和んたん食堂」の看板が見える。「普通の食事では脇役のワンタンを主役にしたい」と、店主の川上和美さん(55)が2年前に始めた、家庭的な雰囲気の店だ。

現在、メニューは30種類以上。これからの季節、昔ながらのスープワンタン(600円)や夜限定のメニュー、ワンタン半麺 (800円)など、体が温まるメニューがおすすめ。鶏がらスープでさっぱりとしているがコクのあるワンタン半麺は、お酒を飲んだ後の締めにもばっちり。

 

一番人気は定番の茹(ゆで)えびワンタン(500円)。丸ごとのえびと、粗くみじん切りしたえびの両方を包み、ぷりぷりとした食感や甘さ、うまみを出している。しょう油ベースの特製つけダレでつるっといただく。

店主の川上さんは会社員として働いていたが、以前から飲食店をやりたいと考えていて、53歳で退職して店をスタート。新たなチャレンジに、今までの生活とは違う苦労もあったが、そんな中でも常に忘れないのは「遊び心」だ。

「ワンタンが主役の店を追求しているからこそ、定番メニューも大事だけれど、ワンタンでこんなこともできるんだ、と一緒に楽しんでもらえる新しいメニューを考えています」と川上さん。

お好み焼ワンタン(500円)や皮しゃぶ(300円)など、ワンタンの種類としては意外なメニューもあり、想像していた味や食感 とまた一味違うのも、この店の醍醐味だ。オリーブオイルとにんにくの風味が、ワンタンにこんなに合うのかと驚かされる、茹えびペペロンチーノ(600円) などの新メニューも。


住所 八王子市子安町4-9-1
電話 042-673-2998

 

営業時間 月-金曜11時半-14時、18時-22時(ラストオーダー21時半)。土曜11時半-14時、17時半—21時半(ラストオーダー21時)。日曜休み。ランチメニューも有り。
席数 店内の席数は11席、テラス席はペットも可。

ホームページ http://wansyoku.blog86.fc2.com

竹炭で焙煎したスローなコーヒー豆(八王子市・恩方町)11月29日更新

竹炭を使って、手回しの焙煎器でコーヒー豆を煎る——、八王子市下恩方町の畠山健一さん(43)は、コーヒー好きが高じて昨年、ユニークな焙煎器を考案。その豆でいれたコーヒーは、まろやかさが引き立っている

電力は使わない。生豆を入れて20、30分間、シリンダーの脇についているハンドルをゆっくりと回し続けながら、豆を煎っていく。究極のスローな焙煎作業だ。
「ここまでやるアホはいないと思いますよ」と畠山さんは苦笑する。火加減、豆の色、香りに気遣い、片時もハンドルを回す手を止めない。やがて辺り一面、香ばしいコーヒーの香が広がり、緑色の生豆が見事な光沢をした茶色に変わっていく。

ガス、電気、切り炭、七輪などの熱源も試したが、竹炭が一番扱いやすく、カロリーもあり、豆がまろやかに仕上がった。地元産の竹炭を利用している。

「五感を使った焙煎ができる。それが楽しい」。これからもおいしさを追求して、コーヒー修業をしたいという。
一度に大量には作れないが、希望者に焙煎した豆を販売している。オリジナルブレンドのほか、モカ、マンデリン、グアテマラなど10種類。100㌘500 円から。別に郵送代(350円から)。八王子市内なら配送も可。注文は、090—4078—7393畠山さん(八王子市下恩方町1597—26)へ。

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