「江戸糸あやつり人形座」が下北沢での公演に40人ご招待

日本の伝統的な糸操り人形を継承する「江戸糸あやつり人形座」(小平市学園西町)が、3月、趣向の違う二つの公演を行なう。「火垂(ほた)るの墓−糸あやつり人形芝居」(杉並演劇祭参加)を3月2−6日、座・高円寺2(高円寺駅北口徒歩5分)で、「古典小劇場Ⅱ 壷坂霊験記(つぼさかれいげんき)・茨木」を3月17−21日、「劇」小劇場(京王井の頭線・小田急線下北沢駅徒歩5分)で上演する。「古典小劇場Ⅱ」に読者20人をご招待。

江戸糸あやつり人形座代表を務める結城一糸さん(62)は、1635年に旗揚げされた「糸あやつり人形 結城座」の10代目・結城孫三郎(後の結城雪斎)の三男として生まれ、5歳で初舞台を踏んで以来、人形遣いとして古典だけでなく、新作や翻訳作品にも取り組み、幅広いジャンルの人たちと競演してきた。2003年に独立。2005年に兄・田中純さん(74=元十一代目・結城孫三郎)と江戸糸あやつり人形座を設立した。

「火垂るの墓」は作家・野坂昭如が実体験を基に書いた代表作の一つ。太平洋戦争末期、二人だけで生き抜こうとした兄妹の物語だ。これまでにアニメ、映画、テレビドラマ、舞台化されているが、今回は糸あやつり人形と俳優の共演で上演する。「今回の企画を聞いた時、すでにいろいろな形で作品化されているので、どうしたものかと考えました。しかし人形が人間と共演することで、叙情的なものを排除して力強い文体で具体的な戦争を書こうとした野坂さんの世界に、これまで以上に近いものが見せられるのではないかと思い、公演に踏み切りました」と一糸代表。

アニメや人形劇だと叙情的に流れがちで、虚構という面が強くなる。一方、人間が演ずる演劇だと現実的になってしまう。「持っている空間の大きさの違う人形と人間が同じ舞台に立つことで、現実と虚構の中間にある第三の空間で演じる厚みのある舞台が生まれると思います」と言う。
座員のほか、三津谷葉子さん、鎌田翔平さんらが出演。演出は演劇集団円の山下悟さん。深草アキさんが生演奏する中国の古楽器「秦琴」の独特の音色が舞台を盛り上げる。

「古典小劇場Ⅱ」では、座頭の夫と妻の夫婦愛を描いた「壷坂霊験記」と、平安時代の武将・渡辺綱と悪鬼・茨木童子との戦いを描いた「茨木」を上演。田中純さんと一糸さん兄弟による1対1の競演が注目の的だ。「壷坂…」では田中さんが妻・お里を、一糸さんが夫・沢市を、茨木では田中さんが悪鬼を、一糸さんが綱を演ずる。今回は二人ともせりふを語らず、竹本綾之助さんの義太夫に合わせて演ずる本格的な人形浄瑠璃芝居を見せる。一糸さんは「九代目・結城孫三郎から遣い手がせりふをしゃべるようになったのですが、今回は兄とじっくり取り組みたいので原点に戻ることにしました。下北沢の若者たちに人形浄瑠璃に興味を持っていただけたらうれしい」と話す。


▼火垂るの墓 3月2−4日19時、5日14時と19時、6日14時。前売り4000円、当日4500円、大学生以下3000円。4歳児未満入場不可。《申》0570−084−003(Lコード:33980)ローソンチケット(24時間受付)。
▼古典小劇場 3月17日と18日18時半、19−21日14時半。前売り4000円、当日4500円、学生2500円。《申》0570−084−003(Lコード:33981)ローソンチケット(24時間受付)。

【ご招待】古典小劇場に毎日2人2組をご招待。ご希望日、住所、氏名、電話番号を書いて、〒187-0045小平市学園西町2-25-23第二コーポ村田101、またはメールacephale-yuki@ace.ocn.ne.jp江戸糸あやつり人形座へ、14日必着。
http://acephale.jp/江戸糸あやつり人形座】

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